S660が販売開始されてから半年が経ちました。
その低重心、低慣性とミッドシップレイアウトがもたらす高い旋回性能で、
「これがHondaスポーツ!」と誰もが笑顔になれるとても楽しいクルマです。
SPOONはこのSTDの高い運動性能を生かしながら、更にバランスのとれたトータルセッティングを
追求するために様々なフィールドでテストを重ねてきました。
開発が進む中で、S660本来のポテンシャルを引き出し、より高いスピードレンジでの走行において課題になったのはフロントセクションの剛性不足による接地感と操縦安定性の悪化です。
さらに検証を進めた結果、フロントロアアーム取付部の強度及びフロント部ボディ剛性が不足していることがわかりました。
S660のフロントはサブフレームが無いモノコック構造ですが、画像上のようにロアアーム取付部の
純正ガゼットプレートの強度が十分では無いため、特にハードブレーキングやロール時に捩れが生じてしまいます。
そこで作製されたのがフロントのロアアーム左右とボディを一体化する剛体プレート。
サブフレームのようにサスペンションとボディを一つのBOXにすることで、ダイレクトで安定した操縦性を
可能にしました。
まずはボディのCAE解析を行い、SPOON独自の設計・開発手法でデザインをしました。
それを基に3次元CADにより専用プレス型を設計し、マシニングセンタで切削加工。(画像上)
素材は通常シャシーの骨格部にしか採用されない2mm厚のJSC780超ハイテン材を使用し、
800t油圧プレスで成形をしました。
仕上げは純正同様のカチオン仕様。
取付は純正のプレートとバーを外し交換するだけで、純正アンダーパネルも加工等無くそのまま装着可能です。
定価:¥52,000(税抜き)
区分:S
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